雑ノート(仮)

適当なメモ。

2017年上半期(1〜6月)読んだ技術書

まずは13冊読んだ内、特によかったものを3つ紹介。

達人に学ぶ SQL徹底指南書

達人に学ぶ SQL徹底指南書 (CodeZine BOOKS)

達人に学ぶ SQL徹底指南書 (CodeZine BOOKS)

DBスペシャリスト受けるにあたって、ほしいものリストに入っているDB関連の本を片っ端から読もう、 と思い手に取った1冊です。

この本は全般的に「SQL/DBのコンセプトは集合論や述語理論につい強い影響を受けており、 そのような観点から、こういうふうなSQLを書くと効果的」という視点が一貫して語られています。

自分なりにそのような視点を少しでも吸収できたことは大きな財産です。

この本を読む前と読んだ後で、データベースを眺める目が変わったことをはっきりと感じました。 自分にとってエポックメイキングな出来事でした。

私の今年上半期のベストはこれです。 紙の本で買いましたが、読み直す際にkindle版も買おうと思います。

アカマイ 知られざるインターネットの巨人

アカマイは学生時代に遊びでパケットキャプチャをした際に初めて知りました。 何もしてない状態でGoogle等よく知られた会社と通信しているのはなんとなく納得ですが、アカマイという謎の会社と通信しているのを見つけ、 怖くなって調べたのが最初の出会いでした。

世界に流れるパケットの20%がアカマイを経由しているそうですが、 一般的にその社名はほとんど知られていません。*1

誰もが世話になっているが、だれもその存在を知らない。

その奇妙なギャップから、謎の秘密結社くらいの印象でしたが、 ただ、B to Cのビジネスをほとんど行っていないというだけであり、 働き出してからは、アカマイの名はいろんなところで見聞きするようになったので 今では身近な存在という印象です。本書はそのアカマイ社をメインテーマに書かれた唯一無二の本です。

一般書っぽい売り方をしていますが、インターネットの仕組みを理解していないとアカマイについて知ることは出来ない、ということらしく、インターネットの技術的詳細に加えて、ネットワーク事業の金の流れと力関係というビジネス寄りの話も充実しています。

別に読んだネットワークの入門書にはASの説明やTTLの説明は特にありませんでしたが、 本書ではこれらも解説されていました。多分技術書に分類されませんが、 技術的なトピックを理解しながら読み進める一般書籍という位置付けだとおもいます。 あまり一般向けではないと思いますが…*2

アカマイ社は会社の設立~現在までめまぐるしいネットワーク・業界・経済の変化に振り回されながら時代を駆け抜けてきた数奇な会社であるという感想を持ちました。

知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】

知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】

知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】

フロリダ工科大学でjames whittaker, Cem Kaner*3らの元でテストの専門教育を受け、 マイクロソフト、SAP等のテスト業務に従事した まさにテストに特化したキャリア*4を歩んだ方によるテストの本。

テストとかセキュリティの本って硬い、つまらない等の第一印象を持ってしまいがちですが、 本書は著者のユーモアとエッセンスが詰まった素晴らしい1冊でした。

一般的にテストって苦行だとかつまらない作業だとか、 とりあえず新人に雑用と一緒にやらせとけみたいな扱いを受けている気がします。 「三度の飯よりテスト好き」な人は見たことがありません。

私見ですが、多くの人が、テストがつまらないと感じる理由は 納品のためのテスト、いわばテストのためのテストを行ってしまい、 有意義のある作業をやっていないという感情を抱いてしまうからなのではないでしょうか?。

極端な例を出すとニュースになってしまうような、ずさんな試験結果の改ざん等の担当者は 悪いことをやっている、という罪悪感の前に「なんでこんなことやらないといけないの?」という 退屈感・虚無感に襲われると思います。

少なくともこの本を読んでからは、価値のあるテスト*5を目指し、作業の改善を心がけるように成ったので、テストは退屈な作業、とは思わなくなりました。

私にとってテスト分野の最初の1冊としてこの本に出会えたことは幸福です。

読んだ本一覧

DB/SQL

  • SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作(kindle)
  • 達人に学ぶ SQL徹底指南書(紙)
  • 達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ(kindle)
  • SQL実践入門(紙)
  • SQLアンチパターン(epub)

ネットワーク

  • おうちで学べるネットワークのきほん(kindle)
  • アカマイ 知られざるインターネットの巨人(kindle)
  • マスタリングTCP/IP(kindle)

一覧で見ると全13冊中電子書籍が11冊 紙が2冊とかなりの割合を電子書籍で買っています。

ちなみにepubと書いているのはkindleではなく、各出版社のサイトでpay palなどで決済できる  drmフリーなepubファイルのことです。

個人的に購入の優先度はepub > kindle > 紙ですね

*1:私の口頭アンケート調査結果による。

*2:というより普通の人はアカマイに興味を持たないと思う

*3:今読んでいる「ソフトウェアテスト293の鉄則」の著者がこの人だった。

*4:エンジニアとしてこういうキャリアパスもあるんですね

*5:ここでは価値のあるテストとは、より少ないコストでより多くのバグを発見できるものをいいます