推測するな計測せよ!な一冊。
[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識
- 作者: 武内覚
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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技術評論社のepubを買った。結構定期的にアップデートされている様子。 売るつもりがないなら電子書籍の方がお得です。
「はじめての486」読了後、読む電子書籍がなくなったので読みました。*1
OS自作本を読んだ後は、 低レイヤーの歩き方を参考にするに、xv6の本かな~と思いきや
『Linuxの仕組み』読みました。 まず全体を通して、まさに"若い頃(中高生)、一番欲しかった書籍"を完璧なまでに体現している内容でした。とりあえずOS学びたい任意の人類に無条件で投げつけて良さそう。 #linux_in_practice
— るくす (@RKX1209) 2018年3月2日
こんな感想が目に留まったのでこちらを先に買いました。
ちなみに私のLinux力をお伝えしておくと、 趣味と大学時代にちょろっと触ったことがある程度で、 特にそこに対して時間をかけて勉強・研究したり 実務で使ったことはありません。
- 速度や負荷計測のコマンドがかなり使われている
- マルチタスクやキャッシュなどの速度検証
ファイルシステムはこちらにまとめました。
仮想ファイルシステムがディバイスアクセスをラップしており、 コンソールやHDDをまるでファイルアクセスのように利用できる点が以外でした。(常識?)
とにかく図がわかりやすい!
あまりOSについて書かれた本は読めていませんが、 ハードウェアの構成図などはもちろん プロセスがタスクスイッチで処理される様子など かなりわかりやすく書かれています。
計測パートについて
- 読書時間が電車の中だったり、
- 手元のMacのVirtual Boxの中のubuntuのキーボードがUS配列に対応していなかったり
- まぁそんなもんぐらいググって設定しろってはなしですが。
- 代わりに使ったKali Linuxにコマンドがあまり入っていない
などの理由によりあまり実測できていません。
また著者はVMWareやVirtual Boxなどの仮想環境より、 実機で検証することを推奨しています。LinuxがブートできるPCを現在保持していません。
あまり手を動かして読めていませんが、ここに書かれている計測方法で utuntu以外のOSもベンチできたら楽しいんじゃないでしょうか。
図などはかなりわかりやすいですが、初心者はプログラムを 自分でコメントを付けながら精読した方がいいと思います。
個人的にディスクIOやページング、ファイルシステムを実装するときに 参考にする1冊になるだろうと考えています。